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アンケートプロモーションとは?|設問のコツや効果を紹介
2023.03.25
顧客にいかにアプローチしていくかは、ビジネスの成長や売上アップの大きなカギです。
「アンケートプロモーション」も効果的な顧客へのアプローチの1つです。
アンケートプロモーションは、アンケートリサーチはもとより認知拡大などのプロモートに広く活用されています。
この記事では、アンケートプロモーションとは何かや、アンケートプロモーションにおいて最も重要な設問に関するポイントを紹介していきます。
アンケートプロモーションとは
アンケートプロモーションは、アンケートを利用したマーケティングの手法の1つです。
- アンケートプロモーション
- アンケート型プロモーション
- 対話型プロモーション
アンケートを活用してリサーチを実施しつつ、商品やサービス、企業ブランドを訴求することが大きな特徴です。
プロモーションが目的
アンケートプロモーションの目的は、あくまでも商品・サービス・ブランドイメージなどの認知を拡大するためのプロモーションです。
アンケートの実施により、得た回答から高度なターゲティングを行い、絞り込んだターゲット層にプロモーションを効果的に行うことが可能となります。
キャンペーンやサービスの認知に有効
アンケートプロモーションの活用は、一般的にまだ知られていない新商品やサービス、キャンペーンなどの認知に有効です。
まだ世に知られていない新商品やサービスの認知促進、ブランドサイトやキャンペーンサイトへの集客に活用します。
それでは、アンケートプロモーションはどのような流れで行うのでしょうか。
アンケートプロモーション実施のフローを見ていきましょう。
*アンケートプロモーションの一つとも言える「アンケートLP」について知りたい方は、こちらをご覧ください。
アンケートプロモーション実施のフロー
アンケートプロモーション実施のフローは以下のとおりです。
- 1.調査目的の明確化
- 2.定量調査の実施:対象者と考え得る人にアンケートを送信
- 3.スクリーニング:アンケート結果より対象者を絞り込む
- 4.定性調査の実施:スクリーニングした対象者に更にアンケート送信
[Point]商品に関する設問を活用して興味・関心の誘引をする - 5.対象サイトへ導く
定量調査:全体の傾向を大きく理解するための調査
定性調査:個人単位での細かな意見を集めるための調査
定量調査・定性調査の実施により結果を集計・分析するだけではなく、最終的狙いは対象サイトへ導くことです。
定量調査の結果をスクリーニングして、関心のある人だけに定性調査を行います。
最終的に対象サイトへ導けるか否かは定性調査の設問に関わっている部分が大きいといえるでしょう。
アンケートプロモーション設問作成のポイント
アンケートプロモーション設問作成には5つのポイントがあります。
- 属性を詳細にする
- 問題点を明らかにする
- 対象物(商品・サービス・ブランドetc)の魅力を訴求する
- 対象物の使用感をイメージさせる
- ユーザーの言葉で対象物の魅力を回答してもらう
属性を詳細にする
アンケート参加者の属性を詳細に回答してもらうことがポイントとなります。
基礎軸 | 生活軸 | 消費生活軸 |
性別 |
国内旅行/出張頻度 |
普段飲む市販飲料 |
年齢 |
海外旅行/出張頻度 |
ネットショッピング利用頻度 |
居住都道府県 |
興味・関心事 |
自宅でよく飲むビールの銘柄 |
結婚有無 |
自宅のペット |
最もよく飲むビールの銘柄 |
職業 |
メディア接触 |
現在使用の化粧品メーカー |
世帯年収 |
健康・美容の関心事 |
ネットショッピング購入商品 |
住居形態 |
自動車購入歴 |
ネットショッピングの1ヶ月利用金額 |
同居家族 |
加入保険 |
普段貯めているポイント |
上記表は一例です。
訴求したい対象に関して必要な属性を知ることができる設問を記載して、回答者の属性に関して情報収集できるようにするのがポイントとなります。
アンケートプロモーションでは、より詳細なスクリーニングが重要です。
アンケートの主旨に沿う範囲で、可能な限り多くの属性情報を得ることがアンケートプロモーション成功の秘訣となります。
問題点を明らかにする
問題を提起する形で、アンケート参加者に困っていることについての回答を求めます。
回答を選択式にしておいて、解答の中に訴求したい対象によって解決できる問題点を織り込むのも良い方法です。
問題点を明らかにすることで、消費者の潜在的な不満やニーズを顕著にします。
商品・サービスなどの改良や新たな開発の際にフィードバックすることが可能です。
対象物(商品・サービス・ブランドetc)の魅力を訴求する
商品・サービス・ブランドなどの対象物の魅力について回答してもらうのも大切なポイントです。
商品であれば「この商品の魅力はなんですか?」「他社と比べて当商品が優れているところは?」の設問では、回答を選択式にすることで商品の魅力を説明することができます。
また自由記述なら、回答のため商品ランディングページを開いて、商品説明を読むように誘引することが可能です。
対象物の使用感をイメージさせる
対象物の使用感について回答してもらうのもポイントになります。
ここで効果的な質問は、対象物を「どんなシーンで使ってみたいですか?」「どんな人と使いたいですか?」「おすすめするとしたら誰におすすめしますか?」などです。
対象物を使用したイメージを膨らませ、身近に感じてもらえるようにすることが重要です。
ユーザーの言葉で対象物の魅力を回答してもらう
アンケートプロモーションでは、自身の言葉で回答してもらうことがポイントとなります。
自由記述が基本ですが、「対象物の魅力を一言でお答えください」「ご家族におすすめするならどのように伝えますか?」などの設問が効果的です。
自分のことと認識を持ってもらい、顕在顧客として巻き込んでいくことをポイントとします。
以上のような設問により、アンケートプロモーションではどのような効果がもたらされるのでしょうか?
アンケートプロモーションによりもたらされる効果について説明します。
アンケートプロモーションによりもたらされる効果
アンケートプロモーションには、次のような効果が期待できます。
- 訴求したい対象物(商品・サービス・ブランドetc)の理解
- 誘引したいサイトへの訪問
- 即効性があるプロモーション
- ロイヤルティ(信頼・愛着)の高いユーザーの集客
- 属性(基本軸・生活軸・消費生活軸)をセグメントした広告
- 高い費用対効果
訴求したい対象物(商品・サービス・ブランドetc)の理解
アンケートプロモーションで期待できる効果は「訴求したい対象物(商品・サービス・ブランドetc)に対する理解を深めることができる」ということです。
アンケートプロモーションでは、消費者と対話するのと同じ効果を持って対象物を訴求することができます。
一般的なプロモーションである情報発信とは異なり、消費者の負担を少なくしつつ、深く理解してもらうことができるプロモーションといえるでしょう。
ユーザーに「伝わっていない」「伝えづらい」時にはアンケートプロモーション
対象物がユーザーにとって大きなメリットをもたらす優れた商品・サービスだとしても、その価値が伝えきれなければプロモーションは失敗です。
アンケートプロモーションは商品・サービスにおける自社の優位性が伝えづらい場合や、説明しないと良さが伝わらない商品やサービスの認知拡大・理解促進に有効なプロモーション施策となります。
誘引したいサイトへの訪問
アンケートプロモーションは「誘引したいサイトへ必ず訪問してもらえる可能性が高い」ことも効果の1つです。
「サイトの訪問者が少ない」のは、プロモーションにとって大きな課題といえます。
SNSで情報発信をしたり、ネットのSEO対策を施しても、ネットに集客できないこともあるでしょう。
アンケートプロモーションでは、前述した設問構成の中に「対象物のイメージ」「対象物の使用感」「対象物の魅力」をたずねる設問が用意されています。
そのため、回答者は「サイトに目を通さなければ回答できない」という状態になり、ごく自然にサイトを訪問するようにユーザーを仕向けることが可能です。
アンケートプロモーションでは特別に告知したいキャンペーンサイトやお知らせサイトへの誘引に効果を発揮してくれます。
即効性があるプロモーション
アンケートプロモーションは「即効性があるプロモーション」も代表的な効果です。
定量調査で「訴求したい対象物」に関心があるか否かを問う設問を用意して、あると想定されるユーザにのみ追加のアンケートで定性調査を行い、サイトへと誘引していきます。
訴求したい対象物に対して興味や関心が高い顕在層や、ニーズはありそうだが認知されていない準顕在層に即効性があるマーケティングが可能です。
ロイヤルティ(信頼・愛着)の高いユーザーを集客
定量調査や定性調査のスクリーニングを通して「訴求したい対象物に対してロイヤルティ(信頼・愛着)の高いユーザーを集客」することも可能です。
元々ニーズのある層にアプローチしていくので、そのまま対象物のファンになってくれる可能性が高いというメリットがあります。
属性(基本軸・生活軸・消費生活軸)をセグメントした広告
アンケートプロモーションでは「属性(基本軸・生活軸・消費生活軸)をセグメントした広告」を打ち出すことができるのも期待できる効果です。
定量調査や定性調査で対象となるユーザーのスクリーニングを図るため、特定の年齢・性別・職業などの属性や条件に応じて、訴求方法を変えた広告を打ち出すことが可能となります。
アンケートプロモーションは費用対効果を高める
アンケートプロモーションではマーケティングの中でも効果的なプロモーションができるため、おのずと費用対効果も高いものとなります。
- 訴求したい対象物(商品・サービス・ブランドetc)の理解
- 誘引したいサイトへの訪問
- 即効性があるプロモーション
- ロイヤルティ(信頼・愛着)の高いユーザーの集客
- 属性(基本軸・生活軸・消費生活軸)をセグメントした広告
これまでアンケートプロモーションにおけるプロモーションの強みについて述べてきましたが、アンケートはどのように活用するのが有効なのでしょうか。
アンケートのデータを活用し広告を最適化する方法を見ていきます。
アンケートデータの分析と広告の最適化
アンケートプロモーションを行って得たデータを基に広告を最適化するには、どのようにするのがよいのでしょうか。
ここでは、アンケートデータの分析と広告の最適化について解説します。
集計結果を分析
まず、アンケートデータを集計し結果をグラフや表で可視化しましょう。
アンケートの分析の基本として複数のデータの関連性を調べるクロス分析というものがあります。
【クロス分析】
クロス分析とは、アンケート結果の集計でよく使われるものです。調査資料やアンケートデータを2、3個の項目にしぼって、それらに属しているものがどのような関連を持っているかを分析する手法です。得られたデータから、性別を男性という項目のみで集計すれば、1つだけなので、単独になります。
クロス分析のクロスとは、複数にわたることを指しています。性別の項目から男性、年代の項目から40代、住所の項目から東京都、それぞれに該当する人を選び出して、全てに当てはまる人が影響を受けているものを調べ、何故なのか分析していくことです。
例えば、家電量販店でその項目に当たる人が、どのような電化製品を好んでいるのか、満足をしているのはどのようなことからかを分析していくことが可能になっています。引用:クロス分析 | 用語集 – AIBeacon
クロス分析には多くのユーザーの情報が盛り込まれていて、ユーザーの特性や傾向を掴めるため、企業の大きな資産となります。
ユーザーが何を求めているのか、しっかりと把握することがマーケティング戦略では重要です。
データを基に広告を最適化
広告の最適化では、データ分析から把握した情報からターゲットとなるユーザーがどういった属性を持ち、何に興味を持ち、また何を求めているのかを知ることが重要です。
そこから、ターゲットの目を惹く情報やキーワードを広告におりこみ最適化を図ります。
まとめ
この記事では以下について紹介しました。
-
アンケートプロモーションとは
-
アンケートプロモーション実施のフロー
-
アンケートプロモーション設問作成のポイント
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アンケートプロモーションによりもたらされる効果
-
アンケートデータの分析と広告の最適化
アンケートプロモーションをうまく活用し、顕在顧客や準顕在顧客の囲い込みを図り業績のさらなるアップを目指しましょう。