ES調査(従業員満足度調査)の注意点・テンプレート


Webアンケートで従業員満足度アンケート(ES調査)を行うことで、
対面のコミュニケーションでは明らかになりづらい従業員の生の声が集められます。
ES調査(従業員満足度調査)エンゲージメントサーベイの役割や実施における注意点を徹底解説!
無料のテンプレートもあります。


■ES調査(従業員満足度調査)エンゲージメントサーベイとは?

従業員満足度調査(ES調査)は職場環境の改善や教育・研修体制の見直し、福利厚生の充実などに欠かせない調査です。

従業員が業務や組織についてどう思っているのかを日常の様子観察や面談だけで、上司や人事部、経営幹部が把握することは非常に困難です。
調査によって、従業員のやりがいやモチベーションといった項目について、施策検討時の根拠として有効活用することが可能となります。


■ES調査(従業員満足度調査)課題 組織力強化への課題解決

・離職率の悪化
・社内のモチベーション,士気が低く社内のプロジェクトに悪影響がある


■ES調査(従業員満足度調査)の目的 

業務改善や福利厚生の充実、人事制度の見直しなど「職場環境をより良くする」ために、社内の意見を把握する


■ES調査(従業員満足度調査)手法

・WordやExcel等で作成した紙のアンケート
・Webアンケート
 アンケート作成にはきちんとした心理統計学というノウハウが存在し、マネジメントの改善によって業績を伸ばす組織心理・組織行動学におけるデータ収集の最もメジャーな手法です。
・ストレスチェック

■ES調査(従業員満足度調査)種類

・経営の健全性向上を目的として定期的に行われる調査
・経営改革や制度変更の際や、経営上もしくは組織上の何か重要な問題が起こった場合に、組織やマネジメントの問題を把握するために行われる不定期的な調査

■ES調査(従業員満足度調査)アンケート項目作成時の注意点



重要なのは、如何に従業員から本音の意見を引き出すことができるか
上辺だけのアンケートをとっても、従業員にとっては何のメリットもないアンケートであり、極論で言えば時間の無駄になってしまうのです。

社内で従業員向けにアンケート調査を行った際、分析結果が実態と大幅にずれている、といったことが往々にして起こります。
原因としては、たとえ匿名であってもネガティブなことを書くと回答者を特定されて自分や上司の評価に影響するのではないか、という懸念や、
会社への要望を書いたところで現状は何も変わらない、という社員の諦めがあることが考えられます。

ビジネス口調のアンケートは避けて、あえてざっくばらんな文面にするなど、より回答しやすい雰囲気を作り出すことも大切です。

ES調査
※文章やその背景にある利害関係から、自分にはどういった回答が求められているのか?
という正解を狙って回答することがあり、それをバイアスやイエス・テンデンシ-と呼びます。

アンケートの目的は、職場や会社のマネジメントにおける課題を発見するためのものであること、
また、上司や経営側が現場を正しく知りたいと考えているので、本音での回答を真に求めているということを伝えましょう。

回答の一貫性や回答パターンを認識する処理をしているため、
質問文章や選択肢を見て感じた素直な回答を選ぶことを伝え、
自然な回答である場合は、経営陣・人事から見て都合の悪いデータであっても、
高く評価するメッセージを伝えるようにしましょう。


■ES調査(従業員満足度調査)アンケート回答の際に発生する、様々なバイアスの一例

① 確証バイアス:
人事部や上司の望みや要望から選択肢を選んでしまうパターン

② ソーシャルバイアス:
社会的な道徳や誰もがそうでありたいという選択肢を選んでしまうパターン


③ 正常性バイアス:
自己採点が非常に甘く、普段の行動を素直に回答しないパターン


【バイアスを避けるES調査(従業員満足度調査)アンケート注意文言例】

※ このアンケートは、働きやすい職場づくり向上させるためのアンケートです。
回答に正解はありませんので、素直な気持ちで回答してください。
このアンケートの結果で評価が変わることもありません。

アイディア創出
■ES調査(従業員満足度調査)手順

目的の明確化
質問項目の設計
回答
集計
分析
対策検討
報告、フィードバック
対策の準備、実行


■ES調査(従業員満足度調査)評価項目

動機づけ要因:従業員の”満足”に関わる要因
動機づけ要因は、一般的に「やりがい」「働きがい」と言われる領域

衛生要因:『心理的安全性』にも関わる、不満足に関連する要因
「報酬水準」「福利厚生」「組織風土」「経営方針」「対人関係」


-経営層の評価:会社の理念が浸透しているか、トップは情報を適切に開示しているか、会社の組織や風土はどうか

-制度の評価:評価は適当か、給料に満足しているか、成長の機会を与えられているか

-仕事への満足度:仕事に意義ややりがいを感じているか、仕事の負荷は適切か、成長している実感があるか

-上司の評価:上司のマネジメントについてどう感じているか、相談しやすい雰囲気があるか

-職場の状態:目標は共有されているか、自分の部署のチームワークは良好か、他の部署との適切なつながりはあるか、コミュニケーションは機能しているか、職場のルールに不満はないか

-福利厚生の充足度:職場環境に満足しているか、福利厚生に満足しているか


■ES調査(従業員満足度調査)事例と効果

①社内改革施策の推進
-業種 IT
-課題 エンジニアの不満の爆発
-実施手法 ESアンケート
∸実施効果

「企画を進めて良いのか、他の社員はどう思っているのかといったリアクションがなかなかつかめずにいました。
それが、今回の従業員満足度調査で、会社のベクトルは間違っていない、
良い方向性だという一定数の意見があったので、自信を持って企画を進めることができました。」


②経営者と社員の意識比較調査

ソニー生命保険株式会社(代表取締役社長 萩本 友男)は、2016 年2 月29 日~3 月1 日の2 日間、20 歳以上の経営者・会社役員と20 歳以上の会社員に対し、「経営者と社員の意 識比較調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000 名の有効サンプルの集計結果を公開しまし た。

経営者と社員の意識比較調査


■ES調査(従業員満足度調査)人事データとの掛け合わせ

勤続年数とモチベーション、雇用形態と従業員満足度、時間外労働と従業員のメンタルヘルス、
採用時の適性テストとパフォーマンス、役職定年とモチベーションの関係性などをアンケートなどの意識調査と掛け合わせて分析すると、現状における人事施策の具体的な課題が見えてきます。

人事データ

・基本データ
採用時に本人から提出を受けた情報のほか、入社日や、役職なども、基本データとして整理しておきましょう。属性に応じた施策を考える際などに大変便利です。

・職務内容
社員が現在従事している仕事の情報はもちろん、希望している職種やキャリアにおける志向、
目標設定制度がある場合はそのデータなども合わせて集めましょう。こうした情報は社員の現状把握だけではなく、人材配置を検討する際にも利用できます。

・人事評価
その社員自身を周囲はどのように評価しているのかを把握する必要があります。
部門長評価や360度評価などの評価制度で管理されるデータ、職務経歴、所属歴、職務能力、成果などのデータも分析には有用です。


・勤務状況
日々の勤務時間や出勤・退勤時間、月ごとの残業時間など勤務状況に関するデータは必須です。勤怠管理システムを利用しているのであれば、勤務状況データの入手はそれほど難しくないでしょう。勤怠管理の効率化だけではなく、勤務状況の把握という観点からもシステムの導入が望まれます。

・スキル、資格
適性テストの結果や本人の希望するキャリアパス、上司や人事との面談履歴やその内容


■ ES調査(従業員満足度調査)設問項目例(テンプレート)

ES調査(従業員満足度調査のオーソドックスな例はこちらです。
業務課題に合わせた詳細のテンプレートをご活用できるため、必要な方はお問い合わせよりお申し込みください。

Q1. あなたの性別をお知らせください。
Q2. あなたの年齢をお知らせください。
Q3. あなたの所属部署に最も近いものをお知らせください。
Q4. あなたの役職に最も近いものをお知らせください。
Q5. あなたは入社して何年目ですか。
Q6. あなたは現在の仕事に対して、総合的にどのくらい満足していますか。
Q7. 現在の仕事に対して、前問のように回答した理由をお書きください。
Q8. 以下の項目は、あなたの考えにどのくらいあてはまりますか。それぞれお知らせください。
Q9. 今後も現在の職場で働き続けたいと思いますか。
Q10. 職場に対して悩みや要望がございましたら、ご自由にお書きください。

◆戦略にリサーチにリソースが割けない!そんなときは?

戦略の意思決定を誤らないために、最低限重要なことだけを明確にできれば、
費用や時間がかからない簡単なリサーチでも十分です。

また、アンケートプロモーションでは、プロモーションと併せてリサーチをおこなうなど、リサーチとしてのコストをかけずに広告効果の補助として適切なリサーチ・マーケティングを行うことも可能です。

私達、株式会社まーけっちは、事業の成功に根差した、リサーチ・マーケティング支援を追及しています。
手法や戦略にご興味があるという方はお気軽にご相談下さい。
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◆著者プロフィール

株式会社まーけっち 代表取締役社長 山中思温

マーケティングリサーチのシステムとデータの提案営業を経験後、 最年少で事業部を立ち上げ、若年層国内ナンバーワンのユーザー数を達成。
リサーチの重要性と併せて、コストや施策への活用の課題を痛感し、中小・スタートアップでもリサーチやマーケティング施策の最適化をより手軽に利用できるようにする為、リサーチ×マーケティング支援事業の”株式会社まーけっち”を創業。

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