データマネジメントとオープンデータの活用の仕方

データ活用

ビッグデータという言葉が脚光を集めておりますが
近年のIoTの普及に伴って、扱うべきデータも多様化してきました。

マーケッターにとって、データをどう活用したらいいのか
また、そのデータを扱うために必要な事とは何かについて書いてみたいと思います。

■注目が集まる、データの利活用

今までデータと言えば、SNS、ホームページの閲覧に関するようなウエブマーケティングと呼ばれるもの、
それ以外では自社の売上のデータなどが主でしたが、
近年のIoT機器の普及により、あらゆるものの動き、行動が計測できるようになりました。

マーケッターとしても、不確実性の高いものが数値化され、予測しやすい環境が整いつつあると思います。

しかし、実際にはどうでしょうか。経営者がデータを利用したいと言っても、
そもそも当初は、利活用を考えてデータを集めていないため、使えるデータではないケースも多いようです。

また、歴史のある企業になるにつれ、既存のシステムをつなぎ合わせていることも多く、データを統一しようとするだけで一大事。
コストもかかるため、なかなかデータの利活用が進まないという話もよく聞きます。

データの利活用をする=可視化して分析をしていくことになると思いますが、大きく分けて、目的があってデータを可視化する場合と、探索しながらデータを可視化していく場合がありますが、一般的に経営者が言う「データの利活用」とは、後者の事が多いように思います。

それゆえ、データが宝というより、全く使えなかったという事になりがちです。

 

■データを活用する上で欠かせないデータマネジメント

データを利活用していくためには、データマネジメントが欠かせません。データマネジメントとは、「データをビジネスで活かすことができる状態で継続的に維持、さらに進化させていく組織的な営み」のことです。データの精度(正確性)、鮮度(反映のタイミング、履歴等)、粒度(データの単位を明確にする、分類コードなど)が重要で、運用を行う体制、ルール(データガバナンス)も重要です。

そういった基盤が揃った上、データを活用することができ、マーケティングに役立てることができると思います。

■オープンデータをどう活用するか

今、オープンデータを既存の企業のデータと組み合わせて何か新しい事が生み出せないかという試みが行われています。国や自治体のデータを活用することで、新しいビジネスや業務改善につながるのではないかと期待されています。実際に、オープンデータを使った、アイデアソン、アプリのハッカソンなどのコンテストも行われ、多くのアイデアが生まれています。

統計局e-stat(https://www.e-stat.go.jp/)、
気象庁(https://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html)などから工夫次第でビジネスに利用できると思います。

RESASでは人口や産業などサイト上で可視化できます。

https://resas.go.jp/#/13/13101

 

 

例えば、化粧品などでは、天気のデータと売上などから「美肌予報」なども作ることもできるでしょう。また、不動産などでは、そのエリアの人口密度と家賃などを組み合わせれば、
他のエリアでどのくらいの家賃が妥当なのかわかるでしょう。

また、アンケート調査とオープンデータを組み合わせることで、売上の予測も精度が上がるかもしれません。
データを上手く使うことが今後、もっと重要になってくると思います。

◆著者プロフィール

山村哲司様山村哲司(やまむらてつじ)
株式会社外為印刷 新規事業準備室。大学卒業後、本の編集者の道へ。色々な出版社を渡り歩き、ファッション誌からビジネス書まで数多くの本を手がける。ヘア&ファッション誌『BiDaN』編集部在籍時、カリスマ美容師ブームが起きる。2013年 日之出出版『FINEBOYS』別冊編集部 編集長。2017年より鹿児島のリネンサプライの会社、南九イリョーで経営企画やマーケティングなどを行う部署で働く。2018年4月より外為印刷に入社し、新規事業を立ち上げるべく模索している。

 

日本経営士会 経営士
http://www.gaitame.co.jp/

 

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